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近視矯正手術の体験談と、目に関するやなコラム

近視矯正手術。
私は以前は両目とも0.03でした。
中学にあがると同時にメガネをかけ、
高校入学前の春休みに初めてコンタクトを作りました。

でも今は両目とも裸眼で1.5の視力です。

これは何もうさんさい視力回復法とかブルーベリーのおかげではなく
近視矯正手術を受けた結果です。

2000年の2月のことだから、もうけっこう経った気もしますがこの3年で私は十数年に及ぶ近視の見え方、苦労をけろりと忘れてしまいました。今となってはやっぱ裸眼っていいなあとか呑気に思いますが、手術を受けようなんて考えた当時は受けよう、受けたくない、受ける、受けるとき、受ければ…という五段活用のような考えに日々振り回されていました(笑)

ここにはその当時の目のコラムページにのっけていた、つぶやきとも叫びともとれる「近視手術体験記」を置いておきます。かなり細かに書いてあるので。興味がある方にも真剣な方にもそこそこ雰囲気が伝わるのではないかと思われます。


とりあえず、術前の叫び(笑)▼



当時の心境。
しかし手術を受ける前の心理はこんなもんです▼
(当時の「ひとりごと」より)

■1月7日
わたしは今まで故意にふらなかったネタがあります。それは近視手術です。よくタクシーの中のチラシや電車の窓などにぺたりと広告が貼ってあったりしますね。そんなうさんくさいものから、テレビの特集番組まで最近は幅広く顔を出している「近視手術」。ちなみに濁点をつけると「近視呪術」(爆)。実は受けることにしました(死)決めたとたんに大後悔中です。受けたいと思ったから決めたんだけど日が経つにつれて恐いやら不安やらでわけわかりません。というわけでここはしばらく私の近視手術実況レポート場となるでしょう。成功してくれ、頼む。

■1月12日
近視手術。掲示板の書き込みや、友人の反応はみんな同じ。「本気?!そんなの受けて大丈夫?!!痛いんじゃないの?本当に見えるの?」…本人が一番びくびくしてるのに何でそうゆうことをいうかね君達(笑)とりあえず、痛みはないはずです。レーザー照射時はね。問題はねえ、この手術点眼(目薬の)麻酔だから目の感覚はほとんどないけど、意識があるんだよねえ…いっそなければいいのに…(死)一生懸命、上を見てなきゃいけないらしい。もちろん医師の手もいろんな機具も見えることでしょう。それが怖いんだってー!!!!!!自慢じゃないけど私眼圧怖くて測れないし(目に風の当たる検査です)、目薬だってようやく自分でさせるようになったというのに、目開けてろって?目、動かしたらもちろんとんでもないことになるのでそれはもう必死に!………小さい頃、歯医者の診療台から逃げ出したわたし。保育園の頃、注射の列から逃げ出したわたし。…早まったかな…(遠い目)

■1月13日
ところで近視ってどんな目の状態でしょう?多分近視の人は多いけれど、深く考えたことのあるひとは少ないはず。大きく分けて2通りの近視があるらしいが、1つは水晶体(レンズ)が近くにピントがあったままの状態(レンズが厚いまま)で固まったため、遠くが見えにくいというもの(屈折性近視)。もう一つは目の底が伸びてしまったために、網膜のちょうど上でピントがあわないために見えにくいというもの(眼軸性近視)。ちなみに後者は目の底がもろくなりやすいため、強度の近視では目の底が痛んで視力が出なくなったり、網膜剥離になりやすいそうな。そんなこんなで遠くが見えにくいのが近視。で、これをいかに見えるようにするかということで眼鏡やコンタクトがあるわけですが、世の中にはこの2つが駄目な人がけっこういましてね。たとえば眼鏡は強すぎてかけれない、外見に影響が出て嫌、かけていると疲れる、コンタクトはアレルギーがあって使えない、コンタクトの手入れするのが面倒、レンズを買い続けるのが金銭的に負担、スポーツ時に邪魔、スキーや水泳をしたい、職業上不利、就職に影響がある、などなど。確かに目はいいにこしたことないから、この理由はもっともすぎて涙が出そうだ。こういうひとたちのために開発されたのが近視手術なんである。詳しくはまた今度!


当時の心境その2
あの頃は今ほど近視手術についての情報がなかったし
実績も少なかったので不安だらけでしたねえ…(遠い目)
そんなわけでうだうだとした心境その2。

■1月14日
よく「失明する人が多いんでしょう?」とか聞かれますがこれについて嫌な話を。日本という国はね、医師免許を持っていれば、眼科医じゃなくても目の手術ができるということを御存じでしょうか?(爆)そう、近視手術はエキシマレーザーの器械を厚生省がなかなか認可しなかったために、眼科医はのきなみためらって導入が遅れたのです。そのため、非眼科医が一足先に開業して手術を行い(自費だからいい金になると思ったんだろうねえ、美容整形みたいな感覚で)、未熟な技術と術後の処置や合併症の対応がなってなくて、そのせいで失明する人が多かったんだとか。ディスカウントのコンタクト屋さんの医者も眼科医でないとかよく聞きますが、目の手術でそりゃないだろうよ。そりゃ不備もあって当然だろうさ。まあ、初期の近視手術自体が問題があったというのもありますが、最新のレーザーのは本当にハイテクで驚きます。今のところ、世界中でエキシマレーザーによる近視手術そのものでの失明はなかったと思います。(術後、合併症によるものはあったが…)でもね、これから受ける人間の前で失明の可能性を問わんでくれよ…

■1月21日
実は今日、知り合いが一足先に近視手術を受けました。手術から約2時間後くらいに会ったんですが、開口一番「全然痛くなかった」。本当か?!!嘘じゃないのか!!と詰め寄る私に「本当に全然痛みはなかったよ。真っ暗なうちにフラップ(ふた)作り終わったみたいだし、レーザーあててる時もランプのとこ見てただけ」とあっけらかんと言われました。彼女は手術の前はそれはそれは心配して心配してものすごく緊張していたというのに、終わると妙にうかれていました。会った時点ではまだ目は涙っぽく、開きにくそうで少し充血もしてましたが「もうねえ、ぼけてはいるんだけど見えるんだよ!」とびっくりしたように言っていました。…信じていいのか?信じるよ?ああ、私の時も成功して、同じように喜んでみたいです。痛みのあるなしは個人差なのでやはり恐いのだ(泣)

■1月25日
近視手術に向けてコンタクトをやめて10日。眼鏡じゃま。めちゃめちゃ邪魔。とにかく嫌。すでに近視が直る云々よりも、眼鏡無しの生活に憧れてやみません。今までは家の中でだけ眼鏡で、外ではハードだったので、眼鏡のみで生活することがこんなにも不便だとは思いませんでした。それは多分使ってる眼鏡が中学校の時のもので、運転にギリギリの弱い眼鏡でさらにフレームが歪んでたりするのも問題の一つだとは思います。でもね、眼鏡だと化粧する気起きないわ…だってちゃんと塗ったって印象が「眼鏡」なんだもの(泣)そろそろ鏡見るのも嫌になってきました。眼鏡的外見を気にして眼鏡外すと何も見えないし、何より目つき悪くなるから!!!これがもっとも嫌。見えにくい時に無意識に顔しかめたり、目を細めたりしてるんです。これがひとから見てどれだけ変な顔か御存じですか?だから私は子供は眼鏡で我慢するよりとっととコンタクトを使った方がいい気がするくらいです。目を細めるくせがつくと嫌ーな感じの目つきの悪さもくせになるからです。コンタクトの場合は目を細めてもあんまり見え方変わらないから、目を細めるくせは少なくともつきにくいし、目を大きくあけるし。うう、とにかく早く眼鏡から解放されたいです。でもやっぱり恐いなー…
P.S.手術を受けた友人は次の日測った視力が0.8と1.2だったとか。左右で視力の差はあるけど、近視の度数(強さ)は両目とも0だったらしく浮かれていました。目の状態がおちつくと右も見えるようになるだろうとのこと。この見え方も個人差が有るらしいですがせめて1.0ずつ見えたいなあ。


当時の心境その3
手術日が近付いてくるにつれて言動があやしくなってきました(笑)

■1月28日
近視手術の予定日まで2週間をきりました。今の心境は初めてのお産を控えた母親のような感じ(爆)でももう手術した友人いわく「出産よりよっぽど楽。産婦人科の内診よりも楽」だとか。…もうちょっとマシなたとえはないのか?まあ、そんなわけで今日はちょっと本格的に検査してみたですよ。まず、私の視力は両眼とも0.04の視力です。近視の度数は右が-4.75、左が-3.75。(度数とは近視や乱視、遠視などの強さの度合いだと思って下さい)このくらいの度数だと中等度の近視です。(ちなみに-7.0以上は強度近視)近視の手術と言うのは、手術自体の時間は15〜20分くらいなんですが、手術の為の検査は何種類もあり、こちらは説明込みで数時間かかります(死)近視の度数や乱視の有無、目の病気の有無、身体の状態によっては本人が希望しても手術できない場合があるからです。私は全然大丈夫でしたが、まあかったるいものですねえ(笑)多分場所によって違うとは思いますが、目の度数、曲率半径の測定、視力検査、眼圧、角膜内皮鏡検査、眼底写真、角膜形状解析、角膜厚測定というところでしょうか?(間違ってたらすみません)あとは診察。この他にグレア(明暗のテスト)、涙液量検査をするところもあるらしいです。前にテレビで見たところはやってたので(爆)はっきりいってここまでするだけで疲れます。このときやっと「はい、大丈夫です。あなたの目は手術を受けられますよ」ということになるんですが、ここまでしないとOKでないんだから大した気の入れ様です。しかし、万が一の事態なんて起こって欲しくないので丁寧なのはいいことです。

■1月29日
今日は近視手術の手順でもご説明しましょう。近視手術はメスを使うものとレーザーを使うものがありますが、私が希望するのはレーザーの方(LASIK)。だってそっちのほうが安全性が高く、治癒も早く、見えるようになるのも早いから。何より痛くないしね!!!ピアスも恐くてあけれない人間にとってはやはりここがポイントです!(笑)やり方は…はたから見ているとかなり恐いです。
まず目薬で麻酔をします。で、開瞼器というものでまぶたを開けたままにして固定。そして目に印をつけます。(これは角膜を薄くそいでふたをを作ったときに、ふたを戻す目印にするためです)サクションリングという器具を目にはめ、圧力をかけて目をきゅっとひっぱります。その状態でマイクロケラトームという器具で角膜をカンナで削るかのようにうすく削り、フタを作ります。そしてそのフタをめくり、露出した角膜実質にレーザーをあてます。(レーザーの照射時間は15〜40秒くらい。近視や乱視の度数によって違います)照射後、さっき作ったフタをそっと戻します。これで手術は終わりです。時間にしたら15分から20分くらいでしょう。
そしてポイント。意識はばっちりあります(死)手術中はランプをじっと見ていなくてはいけません。目を動かすのが最大のタブーらしいです。…見えなければここまで恐いこともないんですけど?(泣)でも経験者は「全っ然平気!まったく痛くないしね」と言います。本当なんだろうけど素直に信じれないのは何故でしょう。…近視手術まであと12日です。

■2月1日
とうとう2月です。近視手術まであと9日。日に日にブルーになっていきます(爆)でも、手術の為にコンタクトを外して約3週間。日に日に眼鏡が憎くなります(笑)私がこんなにも眼鏡を嫌うのは、フレームが歪んでたり、見え方が弱いために不自由だったり、ずり落ちてきたりする他に、人に「似合ってない」と言われまくったためと思われます。容赦ないね、君たち。でも、似合う人ってものすごく似合うんですよね眼鏡って。しかも男性の方は眼鏡かけてた方がかっこよい場合すらあります。似合う比率は男性の方が高い気が。でもね、近視が強いと眼鏡高いから…(爆)眼鏡このために作り直そうと思って眼鏡屋行って、処方せん持ったまま引き返しました。コンタクトレンズが2組買えるぞー!?こんなに高かったっけ?めがね!!しかも度数強いとレンズ厚いし、薄いのにすると恐ろしく高い上に時間かかるし、何より屈折の関係で目が小さく見えるし(泣)そして見えるものもはしっことか歪むんですよね…私はそんなに強い近視ではありませんが、それでも不便ですねえ。朝起きて時計見るのにもまず眼鏡探すんですから(笑)ちゃんと手術が成功すればこの不便さから解放されるわけですが。…夏になったら、裸眼で、海に泳ぎにいけることを夢見て!がんばります…

■2月5日
手術の日が1日早まりました。そういうわけで近視手術まであと3日(爆)手術にむけて目をベストコンディションにするために、目の中のばい菌を殺すための目薬が出たんですが全然させてません。この調子で大丈夫なのか?!たかが1日5回の目薬が何故させない!(泣)明日からは内服薬も飲むんですが(これもばい菌を殺すためのもの。これらは術後の感染症を防ぐ効果があります)昔から薬を三度飲めたためしがないです。大抵1回くらい抜ける。今度ばかりはそうも言ってられないのですが、自信はありません。でもこの地道な努力がそのまま視力に出るかもしれないので、かなり命がけ。手術してしばらくは近くが見えにくいので(本やテレビやパソコンなど)、明日のお休みに絵でも描きためておこうかと考え中。…そのまま見えないまま…なーんてことはない、はずです。はい。

■2月8日
明日が運命の日、近視手術の日です。
でもまだ風邪ひどし(爆)意地でも治さねばー!!!!!!手術受けて一段落したら体験レポート書きますのでみなさん成功を祈ってて下さい(死)ここに愚痴を書き連ねることがないように。